いよいよ近づく新茶の初摘み。摘み採りカレンダーづくりに密着。

新茶の新芽がふくらみ、初摘みを間近に控えたお茶の町 鹿児島県志布志市有明町。今日は有明町の茶農家がそれぞれの茶畑を参加者全員で回り、各茶畑の摘み採り予定日を皆で決定する「現地検討会」の日。堀口泰久さんの長男で、現地検討会を主導する堀口大輔(だいすけ)さんと共に私も茶畑を巡り、お話を伺ってみました。

茶畑をテーブルに、一見のどかな茶畑会議。注がれる茶農家の真剣なまなざし。

「新茶は質と量のバランスを見極めて摘むことが重要で、摘み採り日の決定には毎年最大限の注意を払います。今日は事前に選ばれた15か所の茶畑を回って、新芽の生育を確認し、今後の気象予報などを元に予定を決め、茶農家の方にお伝えします。例えば、この畑の新芽は3枚の葉で包まれている状態なので、摘むのは10日後になるという感じ。茶農家にとって新茶は一年の集大成。今回も、参加する皆さんの真剣な気持ちが伝わってきます。」

摘み採りの最適なタイミングはわずか3日間。知識と経験を用いて見極めます。

「現在管理している茶畑は250枚以上。それぞれ植えているお茶の品種の違いや地理的条件などによって新芽の成長具合に差があるため、有明町の新茶の摘み採りにかかる期間はおよそ一か月間にもなります。その中で、茶畑ごとの新茶を摘む最適なタイミングは長くて3日間という短さ。全ての茶畑の状況をしっかりと把握し、知識と経験、情報を活かして的確な計画を立てていくことが大切です。」

まだスタート地点に立ったばかり。茶農家同士、手を取り合って全力を尽くします。

「摘み採る計画が立ったからと言って安心はできません。茶の新芽は気象条件に敏感で、4月中に発生する霜の影響が一番怖いところです。今年の新茶は出来が良いだけに、日々の天候に細心の注意を払わなければなりません。茶農家の皆さんとコミュニケーションを密に取り合い、良い新茶時期を迎えたいと思っています。」景観の、のどかさと裏腹に、次第に緊張感の増す有明町の茶畑。新茶の初摘みまで、あともう僅かです。

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