初摘み直前のラストスパート。最後まで徹底的にこだわりぬきます。

ついに、新茶の初摘みに向けて最終段階に入った有明町。茶農家のみなさんはどんなお気持ちで、どんな農作業に励んでいるのでしょうか。今回は、伊藤園の契約茶農家堀口兄弟の四男である堀口千郎(ちろう)さんにお話を伺いました。千郎さんは、お茶の生育に関して人一倍のこだわりを持つ「茶畑一筋」のベテラン茶農家。とても頼りになる私の「お茶の先生」です!

茶葉の開き方を0.1枚単位で計算する。摘み採りのタイミングは新茶の命です!

「今日行っているのは、茶畑で平均的な生育をして目安となる場所に20cm四方の枠を当て、芽の数や生育状況を細かく把握して摘採時期を見極める「枠摘み」という手法です。例えば、枠の芽の状況からこの畑の新芽は6日後に今日より1.5枚多く葉が開いているだろうとか、今後の気象予報などを見ながら0.1枚単位で新芽の開き方を計算し、全ての畑に関して綿密な摘採計画を立てます。」 

細やかな作業へのこだわりが、新茶の美味しさにつながっている。

「並行して、茶葉のうま味や見た目を向上させるための特別なシートである寒冷紗をかぶせる作業も行っています。タイミングや日数が品質に大きく影響しますから、寒冷紗をかぶせる日程の判断は難しい。かぶせた後には、強風が吹いたときに寒冷紗と茶葉が擦れて葉が痛む心配もあります。寒冷紗を茶の樹にしっかり固定したり、固定する間隔を調整しなおしたりと常に気を配ります。」

自然の中で自然に学び、人と環境に優しいお茶づくりを心がける

「農作業機械のメンテナンスも、この時期に重要な作業です。有明町での「お~いお茶」の原料茶葉づくりには、自然から学んだ先進的な取り組みが導入されていて、水と風の力で茶の樹の健康を保ったり、蒸気の熱で雑草を枯らす機械などが実用化されています。環境への負荷を軽減し、自然をそのままを活かした美味しいお茶づくりを目指して、これからも試行錯誤を重ねていきます。」

「茶畑ビデオ」~緑の絨毯 初摘み直前の茶畑