お茶づくりの現場で日常的に飛び交う、お茶の専門用語をご紹介!

皆さまこんにちは!のりすけです。さまざまなお仕事や職業、その業界でしか通じない専門用語ってありますよね。もちろんお茶業界にも、茶師や問屋さんの間でよく使われる、『お茶の専門用語』がたくさんあるんです。そこで今回は、鹿児島県志布志市有明町にある堀口園の堀口将吾さんに解説をお願いしました!

「わせ」と「おくて」~おいしいお茶づくりは、綿密な栽培計画が命!

「お茶にはさまざまな品種がありますが、収穫時期の早い品種を『早生(わせ)』、遅い品種を『晩生(おくて)』と呼びます。国内で約8割の栽培面積を持つ『やぶきた』品種の収穫時期を基準に、早いか遅いかで分類します。お茶の摘採時期が集中しすぎないよう、お茶を品種ごとに、計画的に栽培する事が重要です。」

「みるい」と「こわい」~お茶処の静岡で生まれ、全国の茶業界に伝わった言葉。

「元々は静岡の方言で、『みるい』は、若いとか、柔らかいという意味です。『こわい』というのは、硬いことを表す言葉で、2つとも茶葉の品質を表す言葉として使います。私も静岡での修行時代、『このお茶、みるい感じでいいね!』と言ってました。全国の茶葉とお茶の情報が集まる静岡から、全国の茶師が持ち帰り、日本中に定着しました。」

「合組(ごうぐみ)」~お茶のおいしさや香りを決める、重要なブレンドの工程。

「『合組』とは、品種や製造方法の異なる荒茶※同士を用途やお客様の好みに合わせてブレンドし、荒茶の持ち味を引き出す工程のこと。ブレンドを『合組』と呼ぶのは、お茶業界だけのようです。合組はお茶のおいしさを決める重要な工程で、お茶問屋や製茶メーカーの茶師にとって、腕の見せ所と言えるでしょう。」
※荒茶に関しては新茶編12話をご覧ください

「お茶の頭(あたま)」とは? 茶葉の形にも名前があった!

「合組した荒茶は、茶葉の色んな部位が混じった状態。完成品の仕上げ茶にするため、仕上げ加工※の中で、風やふるいなどを使って選別します。より分けられた副産物の総称を『出物(でもの)』と言い、出物も形ごとに呼び名があります。『頭』は、ふるいの上に残った大ぶりな茶葉で、ほうじ茶や玄米茶の原料に。茎の部分の『棒』は棒茶、細かい粉状の『粉』は、粉茶などに使います。」
※仕上げ加工に関しては新茶編13話をご覧ください

「大海袋(だいかいぶくろ)」~お茶の安全祈願? 茶師の間でも名前の由来は謎!

「最後に。茶葉を出荷などの際に入れる大きな袋のことを『大海袋』と呼ぶのですが、知る限り、名前の由来に明確な説がなく、茶師の間でも謎なんです。昔、日本の茶を海路で海外に輸出する際、無事に大海原を渡れるよう『大海』と名付けたのでは、というのが、私が広めようとしているお気に入りの自説です(笑)。」