地域に貢献できる企業を目指して、お茶の世界に飛び込んだご夫婦のものがたり。

今回私は、大分県の北部、宇佐市(うさし)安心院町(あじむまち)にやってきました。豊かな自然の中で、「お~いお茶」の原料茶葉がすくすくと育っています。この地で伊藤園とともにお茶づくりを行う、株式会社 碑成園(ひなりえん)の遠嶋幸弘さん、ひとみさん夫妻に、お茶づくりにかける想いを聞いてきました。

伊藤園の思いに共感。愛するふるさとの、農業の復興のために尽くしたい。

幸弘さん「伊藤園さんのお茶づくりへの思いに賛同し、お茶を育て始めたのが2008年。摘採は2012年に開始しました。安心院町はブドウの名産地だったのですが、近年は高齢化で耕作放棄地が増え、問題になっています。荒れたブドウ畑を茶畑に転換し、耕作放棄地解消の一助になればという強い想いもありました。」

異業種からの新規参入。以前の考え方を切り替えて、イチから学んだお茶づくり。

幸弘さん「元々建設業を営んでいますので、ブドウ畑を茶畑に転換したり、造成するためのノウハウはありましたが、農業やお茶づくりは初経験。伊藤園さんや地元のお茶農家さんからの指導を受ける中で、徐々に光が見えました。今はお茶の評価も上々ですし、今後も造成を行い、茶畑の面積を拡大していきます。」

畑がよみがえることで、地元の方も喜んでくれる。それが自分のことのように嬉しい。

ひとみさん「耕作放棄地を減らす中、地元の方から喜びの声を聞くのは嬉しいことです。荒れた畑が茶畑に生まれ変わるのを見た地元の農家さんが、一念発起して自分の畑を再開したとか、畑が整備されることでシカやイノシシの被害が減ったとか。そうした反響は、私たちにとって大きな励みになっています。」

お茶の出来栄えに、苦労も報われる。新しい出会い、多くの人々の支えに感謝。

ひとみさん「お茶の樹が毎年立派に育っていく姿を見ると、子供の成長を想うようでワクワクしますね。河野杉雄さんは、隣の杵築市で伊藤園さんとお茶づくりを行ってきた先輩。この事業を始めた当初からサポートしていただき、感謝しています。皆さんの期待に応えられるよう、これからも力を尽くして頑張ります。」
※カヤノ農産 河野杉雄さんに関しては、新茶編23話をご覧ください

今出来ることを着実に積み上げて、ふるさとの明るい未来をつむいでいきたい。

幸弘さん「茶畑を造成して目標面積を達成した時点で、自営の荒茶工場を建設して、自分たちで茶葉を加工する計画もあります。まだまだ、お茶に関して学ぶべきことは多いですよ。今後も地域に貢献できる企業であり続け、また、お茶の伊藤園さんと共に歩むという自覚を強く持って、前に進んでいきたいですね。」