伊藤園の「新産地事業」の舞台で、お茶の樹の一生を追う

皆さまはお茶の苗木って見たことありますか?今回は、伊藤園とお茶農家が、二人三脚で茶畑づくりを行っている、大分県杵築市からお伝えします。苗木から、摘み採りが行われるまでの様子や育成に関する心構えを、農事組合法人 カヤノ農産の平早水(ひらそうず)慎之介さんに解説していただきます!
※茶産地育成事業に関しては、新茶編21話も合わせてご覧ください

地平線まで広がる広大な茶畑で、「お~いお茶」の原料茶葉が息づく。

平早水さん「のりすけさん、はじめまして!では、さっそく茶畑に出て、お茶の樹を苗木の状態のものから順に見てみましょう。ここ、大分県杵築市の茶畑では、来年50haの総面積を目指して、毎年お茶の苗木を植えています。ここで採れるお茶の葉は、全て「お~いお茶」の原料になるんですよ。」

たっぷりの愛情を受けて、すくすく育て、お茶の赤ちゃん!

「これは、今年の春に植えたばかりのお茶の苗木。まだお茶の赤ちゃんといった段階ですので、土に栄養を与えたり、成長を妨げる雑草を取ったり、細やかに気を配ります。台風などの強風も心配ごとのひとつ。ある程度背が延びたら、風をまともに受けて樹が弱らないように、枝の高さを短く揃えます。」

お茶の樹3年生は、お茶人生の分岐点。とても大切な時期なんです。

「こちらのお茶の樹は、植えてから3年目のもの。植えた頃に比べて大きく育ってはいますが、収穫するには後1~2年かかります。この時期、太い枝を増やし、収穫時の収量や品質を高めるために枝を刈り揃える『整枝』作業を行います。刈る高さの見極めは、今後のお茶の品質に大きく関わるため、とても重要です。」

桃栗3年、お茶5年?時間と手間をかけたお茶。収穫の喜びは言葉にならない。

「最後に、植えてから5年目の茶畑です。まだ少し背は低いですが、十分茶葉を収穫することができます。自分で苗木から植えたは樹には愛着がありますし、健康に育って、無事に初摘みを迎えてほしいと願っています。私にも3歳と5歳の子供がいますが、子育てと同じように温かい気持ちで見守っていきたいですね。」

お茶の樹は、50年収穫をもたらす。高品質なお茶を、次の世代につないでいきたい。

「伊藤園さんの農業技術部の方には、月に一度はこちらに来てもらって、お茶の品質や土の状況などを見て、アドバイスや指導を受けています。丁寧に教えていただけるので、とても助かりますね。求められる品質に応えられるよう、これからも毎日勉強を心がけて、高品質なお茶づくりに励んでいきます。」